世の中で起こる事件の傾向は、時の流れとともに変化してまいりました。私が弁護士になったばかりのころは、豊田商事に代表される消費者事件が横行しており、その後は、統一教会や法の華をはじめとする霊感商法事件が流行し、さらにはオウム真理教による大規模なカルト事件へとつながっていきました。私は弁護士として、法律家の力を必要としている方々がいるかぎり、あらゆる問題にかかわりたいと思い、どのような案件にも積極的に携わってまいりました。
その中で、地下鉄サリン事件の被害者側弁護士として活動していた時、ある被害者のご遺族の方に「なぜ私たちがお金を出して弁護士を雇わなければならないんだ！」と言われたことがありました。このときは、頭をガツンと殴られた思いがしました。私は、われわれ弁護士が被害者の気持ちを一番理解していると慢心していたんですね。この言葉は、自戒の念を込めて、ずっと頭の片隅に置いています。
ご相談に来られた方が少しでも明るい表情を取り戻せるよう、全力を尽くします。

経歴

• 1958年川崎市中原区生まれ
• 1983年横浜市中区の法律事務所にて弁護士登録（横浜弁護士会／現神奈川県弁護士会）
• 2001年４月〜2002年３月横浜弁護士会（現神奈川県弁護士会）副会長
• 2003年９月横浜市中区にて、とらすと法律事務所を開業
• 2007年５月〜2014年３月日本司法支援センター神奈川地方事務所副所長
• 2014年４月〜2015年３月横浜弁護士会（現神奈川県弁護士会）会長

弁護士活動・会務活動

• オウム真理教被害対策弁護団事務局長
• 日本弁護士連合会弁護士任官推進センター元副委員長
• 同　司法制度調査会元副委員長
• 同　犯罪被害回復制度協議会元副座長
• 横浜弁護士会　裁判官評価検討人材育成委員会元委員長
• 同　犯罪被害者支援委員会元副委員長
• 神奈川県弁護士会司法修習委員会元委員長
• 同　法曹養成委員会元委員長